先日、エステルオイルに交換してもクラッチの切れは改善されなかったので、
一度クラッチを開けて確認することにした。
なみに、クラッチの切れが悪くて困ることは、
・ヒルクライムのリスタート時に、インギヤしたままセルを回すと
負荷が大きくてバッテリーが上がりやすいってのが一番。
掛かりが悪くなるのもあるけど
・ニュートラルに入らないのは2番
ほんで、エンジンオイルは交換したばかりでもったいないので、
車体を横倒しで作業。
ヒンソンこんにちは!
この状態でクラッチを切ってみると、
しっかり一番外側のプレッシャープレートは動いて、
十分なクリアランスは確保できている感じ。
そのままインギヤしてタイヤを回すと抵抗が大きくて、
引きずっている感じ。
観察すると、外側のクラッチプレートとフリクションプレートは
離れているけど内側のプレート同士は張り付いているように見える。
クラッチスプリングを外してバラす。
クラッチボス?インナー?とバスケット?アウター?の段つき磨耗は
全くなかった。新品にしか見えないぐらい傷もなし。
この状態でインギヤでタイヤを回すと抵抗なくスムーズに回転する。
一つ疑っていた、センターナットの過トルクは白ということになった。
ただ、オイルの着いた状態では、規定トルクの70~75%のトルクで締めるって
話も聞いたことがあるから一度センターナットを外したかった。
でも、リヤブレーキロックやスプロケに物を噛ます方法では
緩めることが出来なくて断念。
ちゃんと特殊工具やクランクカバー外してギヤロックしないと緩められないわ。
クラッチプレートとフリクションプレートの確認
マニュアル記載は無いけれど、
クラッチプレートは鉄板打ち抜きで製造されているから、
内側の凸凹に丸みのある側と角が尖っている側が存在する。
通常はクラッチが切れて動くほうに丸みがある側を向ける。
(スムーズにプレートが動くように)
車種によって違うと思うけど、
YZ250FXの場合は外側に丸い方を、内側に角が尖っている方を
向けて組むのがセオリーかな。
ジャダースプリングは入っていなかった。
で、コイツの状態は何故か一枚だけ逆向きで組まれていた。
ヒンソンはショップで組んでもらったと前オーナーがいって
いたからショップの組間違えか?そもそも気にして組んだか知らんけど・・・
以前に書いた、
フロントブレーキの誤組ショップと
クラッチを組んだショップは別だけど、
どちらもシロートの自分に疑問を持たれるようなショップじゃ・・・
クラッチプレートの向きを直しつつ、
角が尖っている側を鉄ヤスリでちょっと角落として丸めてみた。
これが地味だけど大変な作業だったな。
あと、400番ぐらいのペーパーでクラッチプレートのフリクションプレート
との辺り面を軽~くペーパー掛け。(傷が薄っすら付いたかどうか
ぐらいだけど、張り付きを緩和する意味で)
ちなみにこのクラッチプレートとフリクションプレートってヒンソン品なのかな?
めちゃヤマハ品っぽいんですけど・・・
ぜんぜん高精度な感じしないし
刻印もヤマハ純正に似ている
フリクションプレート8枚は FP KA3 12?
一番外側のフリクションプレート1枚だけ FP 1KT 8
って刻印あり。
FX純正の構成とは違う感じだけどよく分からん・・・
クラッチスプリングに白い識別ペイントがしてあってザラザラしているし、
エンジン内で剥がれたら嫌な感じなので、
剥離剤で剥がした。
これで組なおして終了。
その後、山で走ってみた感じは、
7割改善したって感じかなぁ
今回やった作業は
・クラッチプレートの組み付け向き修正
・クラッチプレートの角修正
・クラッチプレートの接触面を軽くペーパー掛け
・スプリングの塗装落とし(これは関係ないと思う)
今回分かったこと
・切れの悪さは、プレート同士の張り付きっぽい
平滑な面にオイルがあるから張り付きっぽい感じで切れが悪くなっている
ような気がする。
↓こんな風に凸凹?エンボス?加工ができたら改善するんじゃないかなぁ~知らんけど
今後、やってみたい対策。
・クラッチプレートはやったので、
フリクションプレートの角の面取り
・渦潮レーシングのCMPクラッチプレート
(アルミで軽量になっちゃうのがイヤ オイル穴だけ真似して加工してみるか?
1.2mmの穴が4穴と8穴と空いているプレートを交互に組むみたい)
・
工房きたむら の溝切り加工も効果ありそう
オイル穴を数個空けるよりは溝切りのほうが張り付きには効果ありそうだよな
[2回]
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